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如意寺(神戸市西区)

      2016/01/29


土づくりの金剛力士が出迎える神戸市最古の寺
天台宗比金山 如意寺(てんだいしゅう ひきんさん にょいじ)は神戸市西区のほぼ中央に位置し、宅地開発が進むニュータウンを望む小高い丘の森の中にひっそりと佇んでいます。
この寺の創建当時の出来事を記した古文書「如意寺旧記」によれば、推古天皇の勅により法道仙人が当山に櫨(はぜ)の木で彫られた地蔵菩薩を祀ったのが起源とされ、大化元年(西暦645年)に孝徳天皇の勅願寺と定められ、建立されたという伝承の記録が残っています。しかし、近年行われた埋蔵文化財調査によってかなりの精度で創建実年代が特定され、12世紀中頃を遡ることはないことが判っています。1086年の白河上皇から始まる院政時代には寺が開かれていたことはほぼ確実でこのことを裏付ける古文書も残されています。 現在、本堂は第二次世界大戦の戦災で傾いたため戦後まもなく解体され柱の礎石をとどめるのみであるが、本堂跡の東に三重塔、西に阿弥陀堂、これらの手前に文殊堂を配する天台式伽藍配置を残しており、3棟とも国の重要文化財指定を受けている。山門は伽藍から遠く離れた位置に独立して存在し、これは往時の寺域の広大さを示している。山門内には鎌倉時代の作とされる塑像の金剛力士(仁王)像2体(阿形・吽形)を安置されています。 また、明石八山霊場 明石西国第21番(十一面観音) 神戸十三仏3番(文殊菩薩)の札所として今もなお人々の信仰を集めています。

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