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平成26年10月2日開催 21世紀の健康づくりシリーズ 第64回「胃がん早期発見~ABC検診とピロリ菌~」2

      2016/01/29




基調講演 『明石市の胃がんリスク検診の現況について』
明石市 市民・健康部 健康推進課 課長 西澤 美加 氏


1.導入について
 明石市では、がん検診の受診率が低迷していることが課題となっていました。特に胃がん検診は、平成24年度6.8%と他のがん検診に比べても特に低い受診率でした。行政としては、少しでも多くの方に受診してもらえる方法はないかとの思いから、医師会と協議し、平成25年度から胃部X線で行っていた胃がん検診から、血液検査で行う胃がんリスク検診へと変更しました。
 
2.明石市の胃がんリスク検診について
 胃がんリスク検診(ABC検診)は、血液検査によりピロリ菌の感染の有無や胃の萎縮度を調べ、胃がんになりやすい状態かどうかを判定します。直接胃がんを見つける検診ではありません。ピロリ菌感染によって、胃粘膜の萎縮が進むほど、胃がんが発生しやすくなります。検査結果は胃がんになりやすい状態に応じて、ABCDで判定されます。
① 対象者  明石市民で40歳以上の方
② 料  金  1,500円(平成27年3月31日時点70歳以上の方など無料対象者あり)
③ 実施場所  市内110医療機関、保健センターや出前健診会場
 検診を受けるためには、“明石市健診費用助成券”が必要となります。お手元にな
い方は、健康推進課(電話918-5657)までご連絡ください。

3.受診状況について


  対象者数
(人)
受診者数(人)
(受診率%)
要精検者数(人)
(要精検率%)
精検受診者数(人)
(精検受診率%)
がん発見数
(人)
平成25年度 87,064 17,325(19.9) 9,684(55.9) 5,924(61.2)※ 115※
平成24年度   5,865( 6.7) 811(13.8) 703(86.6) 14

※平成26年8月末

 上記のとおり、胃がんリスク検診受診者(平成25年度)は、X線検査の胃がん検診受診者(平成24年度)に比べ約3倍になり、がんも多く発見されました。
 今後の行政の取り組みとして重要なことは、引き続き胃がんリスク検診の啓発を行い、更に多くの方に受診してもらうことと、検診の結果、精密検査が必要となった方に精密検査の受診を勧奨していくことです。
 市民の皆様方には、ご家族やご近所で誘い合って胃がんリスク検診を受けていただきたいと思います。

・明石市医師会ホームページはこちら

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